子供にそろばんを習わせたいけど、どうなんだろう?と悩んでいる方も多いと思います。
小学生の息子が今も続けているそろばんの習い事について、メリットやデメリット、実際の効果や意味ないかも?と思っている事などを総まとめにしました。
そろばんは誰にでもハマると言うものではなく、人によるところもあるので、やってみてわかったことを正直にレビューして行きます!
そろばんの習い事って意味がないと思う理由
と言う質問が、Yahoo知恵袋にもたくさんありますね。
今どき、時代遅れのそろばんを習わせるなら、公文とか算数の塾へ行くべきでは?と言う声も多いですね。
なぜ、そろばんは意味がないと思われてしまうのか?
実際にそろばんを子供に習わせている私自身も、「ここは意味がないかも?」と思うところをまとめてみます。
意味がないと思う理由①暗算を習得しなければあまり意味は無い
そろばんを習って得られる学習能力のうち、最も役に立つのが暗算であり、そろばんの魅力でもあると思います。
そろばんが無くても、頭の中でそろばんをイメージし、パチパチパチと計算の答えが出る暗算能力は、生涯役立つスキルです。
ただ、そろばん教室に通えばすぐに暗算を教えてもらえる、と言うものでもありません。
我が家では、現在そろばん4級を取得していますが、まだ暗算は習っていないのが現状です。
これは、そろばん検定の種類やその教室によっても教える内容が異なるからだそうです。
今からそろばんを習おうと思っている方は、暗算をいつから教えてもらえるのかは調べて置いた方が良いでしょう。
意味がないと思う理由②学校ではほんのちょっとしか学習しない
そろばんは算数の解き方を教えるものではないので、小学校の授業に役に立つか?と聞かれれば、「ほぼ役には立たない」と考える人が多いと思います。
実際に、そろばんは小学3・4年生で習う時間がありますが、授業時間はトータルでも5時間程度しかありません。
文部科学省が定める学習指導要領には、そろばんについてきっちりと記載されています。
3学年 | そろばんを用いて,加法及び 減法の計算ができるようにする。 |
4学年 | そろばんによる数の表し方に ついて知り,そろばんを用いて 簡単な加法及び減法の計算が できるようにする。 |
とは言え、授業で習ったそろばんはあっという間に忘れ去られ、どうやって使うんだっけ?と言う子供がほとんどなのではないかなと思います。
意味がないと思う理由③実務に何も影響しない
そろばんで計算ができるからと言って、実生活でそろばんを使うことは皆無ですし、パソコンの表計算ソフトや電卓、スマホの電卓アプリがあれば、事足りてしまいますね。
新入社員にしても中途採用にしても、履歴書にそろばん1級と書かれていたとて、実務でそろばんの実力を発揮できる場は、残念ながらありません。
ただ、そろばんを習うことによって得られた集中力、計算力、読解力などは自分の力として身についていくものだと思います。
そろばんを習った実際の効果は?
では、実際にそろばんを習った経験者に現れる効果とは一体何なのでしょうか?
今現在、小学生の息子が習っていますが、実は私自身も小学生の頃にそろばんを習っていました。子どもと大人、それぞれにどんな効果があったのか、実体験からまとめていきます。
効果①数字への苦手意識がなくなる
小学生の息子は、2年生で掛け算九九を覚える前からそろばんを習い始め、現在4級を取得しています。
算数は得意な方で、数字に対する苦手意識は無いようです。
ただ、暗算はまだ習っていないので、そろばんが直接息子の学習に役立っているのかは定かではありません。
効果②集中力が高まる
そろばんを習うことのメリットで良く聞くのが「集中力が高まる」ことです。
なぜ、そろばんで集中力が高まるのか?その理由は
- 限られた時間の中で
- 正確に数字を読み取り
- 正確にそろばんの珠を弾き
- 正確にそろばんの珠を見て答えを書き写す
と言う動作を、繰り返して行うからだと思います。
集中していなければ、正確にそろばんの珠をはじくことはできないですし、答えも間違いだらけになってしまいます。
そろばんを習うことは、指先と右脳をフルに使って計算を繰り返し行うので、否が応でも集中力は高まるものと考えられますよね。
効果③計算スピードが早くなる
集中力が高まり、そろばんを習うことで計算スピードも早くなったと言う経験談も多く聞かれます。
うちの息子も計算のスピードは早い方だと思いますが、これには個人差があります。
足し算・引き算がなかなかできず、親が毎日苦労してドリルをやらせていました。
そろばんの進み具合も遅かったため、先生から「週に1回ではなく、もっと通えませんか?」と言われたそうです。
親は週に2回通えるようにがんばり、数年経った今では計算スピードはかなり上がって、算数の成績も良くなって来たと言っています。
このように、同時に始めたとしても個人差があるのがそろばんです。
習ってみても合わなかった、ハマらなかった、急成長した、フラッシュ暗算までできるようになった、など様々なタイプの子どもたちがいるんですよね。
ただ、そろばんを嫌がらずに習って行けば、苦手な計算ができるようになる子もたくさんいる、と言うことを実感しています。
そろばんの習い事にデメリットはある?
そろばんの習い事にデメリットはあるのでしょうか?
そろばんなんて意味がない!と思っている方には、習う時間がもったいない、と考える方もいるかもしれませんね。
また、ネット上で良く見かけるデメリットは本当なのか?も含めて、うちの経験から解説して行きます。
デメリット①時間が掛かる・短時間では意味がない
そろばんを習得するには、時間がとても掛かります。短期間習っただけでは意味がありません。
これは本当です。
そろばんは3級から上(2級・1級)を持っていれば履歴書に書くことができますが、短期間で取得するのは難しいものです。
どこのそろばん教室でも、週に2~3回通いましょう、毎日練習しましょうと言っているところがほとんどです。
幼稚園の年長ぐらいから通えば、ぐんぐん上達するのでは?と思います。
うちの場合は、小2から週に1回のみ、長期休みの時だけ週に2~3回、さらに家では一切そろばんを触ったことがありません。
それで丸3年習って、ようやく4級まで来ました。週1で1年習っても、6~5級どまりでは無いでしょうか?
長く習うことで、そろばんの最大の魅力でもある暗算もしっかり身につくものだと思います。
デメリット②時間の無駄
「そろばんは長く習うことでしっかり身につく」と言ったばかりですが、だらだらと長期間に渡って習うのは時間の無駄になりかねません。
集中力を付けたい、計算力を上げたい、などでしたら1~2年習えば十分かな?と思います。
検定合格や、暗算を覚えさせたいのであれば、3級に合格したらヤメる。暗算を習得したらヤメる。と言った目標を持つことをおすすめします。
そろばんはひたすら計算だけをする習い事ですが、小学校の算数には、角度・図形・分数・文章問題など、そろばんでは答えの出ないものもたくさん出てきます。
算数のチカラを伸ばしたいのなら、学習塾へ行った方が良いかもしれないですし、そろばんを習うことで脳が活性化されて成績が伸びる可能性もあります。
習わせていた時間が無駄だった…とならないためにも、目標設定とやめどきが大切です。
デメリット③通うのがめんどくさい
これって、そろばんに直接関係することでは無いですし、親目線でどの習い事でも同じ理由にはなるのですが、やはり送り迎えはめんどくさいです。
子供目線からは、「行きたくないなぁ」と言う日もあるでしょうけど、がんばって行っていると言う感じです。
家の近くにそろばん教室が無いと、遠くまで通わなければならないですし、週に2回以上となると辛いものがあります。
通うのがめんどくさいのを回避する方法として、そろばん解説をしているYoutubeを見る、オンライン授業を受けられるそろばん教室を受講する
ただ、独学でそろばんを習得するのは難しいので、教室へ通うのがベストでしょう。
デメリット④他の習い事と両立しづらい
そろばんをしっかりと習得するには、週に2~3回通うのがベストだと言われていますし、家での練習も必要になってきます。
そうなると、他の習い事と両立しづらくなってしまう可能性は高いですよね。
何をメインに習わせるのかにもよると思うので、思いつきでそろばんも習わせよう!と考えずに、1週間の子供のスケジュールを立ててから習うようにしましょう。
うちは完璧に思いつきでそろばんを習い始めてしまったので、他の習い事の方を優先して週1しかできないですし、まだまだ暗算には程遠い状態が続いています。
デメリット⑤筆算を書くのが面倒になる?
巷で言われているそろばんのデメリットが、「学校の授業でひっ算を書くのが面倒になる」と言うことなのですが、これはうちでは全くありませんでした。
恐らく、そろばんを習って暗算ができるようになっていればのお話で、暗算ができないなら全く気にすることは無いことだと思います。
小学生の算数では、筆算を必ず書かなかればならない授業を通ります。テストでも筆算を書く欄があるものもあります。
そこで、「暗算ができると筆算を書かずとも答えがわかるので書くのが面倒になる」、と言われているのだと思うのですが、これはデメリットだとは到底思えません。
なので、「筆算を書くのが面倒になる?」とはてなを付けました。
デメリット⑥そろばんで勉強に弊害?
そろばんを習うことで、小学校の算数の授業に弊害が出るのでは?と考える方もいるようです。
暗算ができると、数字を分解して足し算をしやすくしたり工夫する事ができなくなってしまうので、「そろばんで弊害が出る」と言うのですが、本当にそうでしょうか?
確かに、小学校の低学年~中学年では数を分解して計算することを学びます(さくらんぼ算など)。
その時に、暗算ができると「なぜ分解するのだろう?」と思ってしまう子もいるのかもしれません。
ただ、そろばんができる子ども全員が同じ考えにはならないので、「そろばんで学習に弊害が出る」とまでは言えないと私は思います。
そろばんのデメリットまとめ
そろばんを習うことによるデメリットをまとめてみて、直接の大きなデメリットは無いなと思いました。
デメリットと言うものは人それぞれの状況に対して感じることなので、その子にとってどうだったのか?が重要で、他人のデメリットは参考までにしておくのが良さそうです。
私自身そろばんを習っていましたが、やらなきゃ良かった、これはデメリットだった、と思った事はひとつもありません。
昭和の人間なので、履歴書に珠算2級と書けるのはメリットだったな~としか、思っていないです。
ただ、これからの時代に、そこのところはあまり意味は無いかなと思っています。
そろばんの習い事にメリットはある?
そろばんを習うメリットって何でしょうか。
数年習ってみて、これはメリットだ!と思ったものを解説して行きます!
メリット①指先を使って脳トレになる!
そろばんは指先と右脳を使う習い事で、脳トレになると言われています。
最近では、「認知症予防プログラム」にそろばんを取り入れるているところもあるくらいです。
手は「第2の脳」と呼ばれているって知っていましたか?医療サイトや介護サイトなどにも良く記載されています。
80代半ばの母は、毎日刺繍をして1日を過ごしています。ずっと指先を使っているからなのか、全くボケる様子が無いんです。
指先を動かすことで脳に刺激を与えて活性化、認知症を予防してくれているのかなと思っています。
同じように、そろばんも指先を動かすことで脳は活性化!子どもの地頭を良くするような影響を与えてくれそうです。
メリット②計算スピードが上がる
私の実体験として、息子の友だちが計算スピードが上がった効果があったと言うお話をしました。
世間一般的にも、そろばんを習ったことで計算のスピードは上がるものと考えられているようです。
実際に経験した子どもたちが言っているので、個人差はあれど、そろばんのメリットだと言えますね。
メリット③集中力を鍛えられる
そろばんは、決まった時間に計算問題をひたすら解いていきます。
数字とそろばんに向き合い、何度も繰り返すことで集中力が鍛えられる子供が多いようです。
そろばんは数ヶ月習えば検定を受けることになり、合格する喜びも得られます。
合格すれば次の階級へ進もうとする意欲が湧いて、ますます集中力が鍛えられますし、不合格となれば、次こそは受かるぞ!と集中して問題に取り組むことにも繋がりますね。
メリット④資格が取得できる
そろばんはただ習って計算ができるようになるものではなく、階級を取得するという大きな目標がある習い事です。
しかも、そろばんの階級は3級からだと、将来就職する時に履歴書に書くことができる資格でもあります。
現代の就職において、珠算の資格が多いに役立つことはあまりないかもしれませんが、資格欄に記入できる喜びはありますよ。
メリット⑤授業でヒーローになれる…かも?
そろばんは、小学校の3年または4年の算数の授業で習うところがほとんどです。
初めてそろばんを見ることが多い生徒の中で、そろばんができる子はちょっとだけクラスのヒーローになれる可能性があります。
隣の子に「教えて!」と言われたりしたそうですよ。
これはかわいい程度のメリットではありますが、できないよりはできた方が良いぐらいのメリットです。
また、小学校の授業でそろばんを習ったことで教室に通い始めた子も何人かいるそうです。
そろばんを習い始める前に知っておきたいこと
そろばんのメリット・デメリット・実際に感じている効果などを解説して来ました。
そろばんを習わせたくなって来た方に、始める前に知っておきたいことをまとめておきます。
そろばんは何歳から始めるのがベスト?
そろばんはなるべく早い年齢で、できれば小学校入学前のまだ計算方法が良くわかっていないうちに習い始めるのがおすすめです。
小学校ってとにかく「決まり」が多いです。子供が「こうじゃなきゃダメなんだ!」と言う考えを持つ前に、教わったことを柔軟に受け取れる年齢のうちにそろばんを習い始めると、算数への先入観を持たずに覚えられると思います。
暗算も、小さいうちに始めた方が早く覚えられる可能性が高いです。
うちでは小学2年生から始めましたが、幼稚園からやっていれば今頃暗算を習得してたかも?と思ってちょっぴり後悔しています。とは言え、小学校低学年から始めるのが一般的な年齢です。
小学校で九九を覚えるまでは、なぜかミニそろばんと言う紙製のものをずっと使っていました。
そろばんを長続きさせるコツ
そろばんは短期間では身につかない習い事です。長続きさせるには、辛い・わからない・やりたくないと思わせないことが大切です。
私が思う長続きさせるコツは「仲良しのお友達と始めること」、これに尽きます。
水泳もそろばんも体操も、みんな仲良しのお友達と始めました。切磋琢磨し、時には敗北感も味わいながら成長してくれます。
こんな感じでした。
途中で友達が辞めても、本人は習い事自体が合っているのか好きなのか、何一つ辞めること無く続けています。
そろばん教室月謝の相場
そろばん教室の月謝は、そう高くありません。
うちの場合は、入会金3,000円で月謝は5,000円です。
しかも、通い放題、好きなだけ通ってOKな教室なので、都合が悪くて休んでも取り返すことができるのがありがたいシステムです。
さらに通った回数などによってプレゼントがもらえたり、クリスマスプレゼントがあったりするので、それも楽しみのひとつになっています。
他の地域でも、月5,000円前後のところが多いようで、高くても10,000円ほどの月謝が相場です。
ECCや公文に比べて安く済むのがそろばん教室ですね。
公文とそろばんどっちが良いの?
そろばんと良く比べられるのが公文(くもん)式算数です。私もどちらを習わせようか、すごく悩みました。
公文の教えは、”できるだけ人生の早い時期に、「自学自習で高校教材」を学習する力を身につけること”。
学年のレベルに合わせた図形や文章問題などは教えず、個人の能力に合わせてどんどん進み、高校レベルの数学(代数計算)ができるようになるのが公文式。
公文もそろばんも、習得できるのは「計算力」。大きな違いは、公文には必ず宿題があり家庭学習が必須になる、と言う事。
そろばんにするか公文にするかは、家庭での学習時間が取れるかどうかがカギですね。
そろばんはどこで買う?ワンタッチが主流?
最近のそろばん教室では、そろばんを貸出してくれるところが多いです。
うちで習っている教室もレンタルが基本になっていて、ワンタッチそろばんを使っています。
そろばんは、実店舗だと文房具屋さんやドン・キホーテなどで購入できます。ネットショッピングでも楽天・Amazon・ヤフーショッピング・ヨドバシカメラなどで販売しています。
そろばんの材質によって、価格は安価なものから高級なものまで様々。1,000円台だとちょっと安すぎるかな?と不安になってしまうので、中間ぐらいの2~3千円台がおすすめです。
そろばんの習い事って意味がない?まとめ
そろばんの習い事が意味ないかどうかは、個人差があります。
習おうかどうか迷っているなら、まずはやってみるのがおすすめですよ。
そろばんが子供にハマるかどうかは、やってみなければわかりません!
私自身は、暗算が苦手で身につかなかったので、2級を持っていても意味なかったな…と思っています。
今から習おうとするのであれば、暗算が覚えられる教室かどうか、確認をしてみて下さいね。
始める前からアレコレ考えても、実際にやってみると「悩んだだけ損した~」と言うことも多いので、ぜひお近くのそろばん教室でスタートしてみてくださいね!
近くにそろばん教室がない場合は、送り迎えをしなくても良いオンラインそろばん教室が便利ですよ。
10人以上の講師から選んでお試し受講!
>>無料オンラインそろばんの予約はこちら
▼習い事・関連記事