体温計のピピと言う音が聞こえない高齢者って多いんですよね。私の祖父母が「体温計が壊れた」と言って、何個も買っていたのですが、実際には壊れていたわけではなく、電子音が全く聞こえていないだけだったんです。
お年寄りに限らず、体温計の電子音は聞こえづらいと言う問題はかなり前から出ているようなので、聞きやすくて検温終了がわかりやすい体温計をまとめました!
コレを使えば、体温を測るのもスムーズになりますよ。
体温計の音がお年寄りに聞こえないのはなぜ?
そもそも、なぜ体温計のピピピの音がお年寄りに聞こえないのか?と言うと、年齢と共に耳が遠くなってしまう加齢性難聴には、小さい音だけでなく周波数の高い電子音も聞こえにくくなってしまうからなんです。
蚊が飛んでいる時の「モスキート音」は、20代の若年層には良く聞こえますが、30代を過ぎた頃からは聞こえにくくなって行くんですよね。
私は50代ですが、すでにモスキート音は聞こえません💦さすがに体温計の音は聞こえますが、ゆくゆくは…と思うと今のうちから対応しておくのが良いなと思いました。
ですから、60代、70代、80代のおじいちゃんおばあちゃん世代の老人には、体温計の終了音が聞こえないことは良くあることなんですよね。
体温計の音が聞こえない高齢者向けの商品で解決!
では、実際に検温終了音が聞こえづらい高齢者向けには、どんな体温計の種類があるのかを説明して行きますね!
- 大きな音やメロディの体温計
- バイブのついている振動体温計
- 耳かおでこで計測する体温計
この3つのいずれかを使用すれば、聞こえない問題は解決しますよ!
振動タイプの体温計
お年寄りは体温計の電子音が聞こえないのか…。そう気づいた時、私は真っ先に思いました。
ファストフード店で良く渡されるアレみたいなのだったら、脇の下でブーンブーンと振動するから絶対に気づきますよね。そしたらシチズンで製造しているのを発見しました!
シチズン振動体温計CTEB718V
耳が聞こえないなら振動でお知らせ!と言う発想が本当に素晴らしいと思いました。
しかも、
- ブザーのみ
- 振動のみ
- ブザーと振動の両方
と、3種類の検温終了を選べるんですよ!ブザーだけでは気付けるか不安だなと思ったら振動もプラスすればいいですし、音はいらないと言うなら振動だけでもいいですしね。
CTEB718Vまとめ
- ブザー音、振動が選べる
- 押しやすいボタンと見やすい画面
- 30秒予測&10分実測
- リチウムボタン電池CR2016×1
シチズン振動体温計CTEB720VA
こちらは上記のCTEB718Vに、ぴたッチメントと言うカバーが付属しているタイプです。
脇の下だと体温計がずり落ちてしまってうまく測れないと言う方に、「ぴたッチメント」を装着することで脇にフィットしてくれるようになると言う優れものです。
小さな子供や筋力の低下したお年寄りって体温計がずれがちですが、これなら落ちにくいので測りなおすストレスから解消されますね。
音が大きいメロディ体温計
体温計のメーカーは色々とありますが、音が大きいものや聞きやすいメロディタイプを発売しているのは、
メーカー
- オムロン
- テルモ
の2社になります。
テルモ体温計P330メリーさんのひつじ
テルモのP330は、ピピピと言う電子音ではなく、メロディー「メリーさんのひつじ」を採用しています。
幅広い音程がバランス良く含まれているので、ブザー音よりも聞きやすいと口コミでも評価されていますね。
音圧は従来品の4倍以上にもなります(音圧と言うのは、音量が4倍と言うことではなく、聞きやすさが上がっているということです)。
P330まとめ
- メリーさんのひつじ
- 30秒予測&10分実測
- リチウムボタン電池CR2032
テルモ体温計C232P
テルモP330よりは低いですが、こちらも従来品の約2倍のブザー音圧で聞こえやすいと評判ですね。
また、ブザーはピピピではなく聞きやすいピポピポ音がが繰り返されるので、検温終了に気づきやすくなっています。
C232まとめ
- ピポピポ音
- 20秒予測&10分実測
- アルカリマンガン電池LR41×2
オムロン けんおんくんMC-681
オムロンの体温計けんおんくんMC-681は、高音と低音を組み合わせた聞きやすいピポピポ音を採用しています。
MC-681
- ピポピポ音
- 20秒予測&10分実測
- リチウム電池 CR2016×1
耳式体温計なら一瞬
耳で測るタイプの体温計なら約1秒で計測完了なので、お年寄りや小さな子供にも使いやすくて便利です。
ただ注意しなくてはいけないのは、耳式体温計は鼓膜の温度を測るため、体温計の先端がきちんと鼓膜に当たらないと、正しい体温を計ることができないんです。
お年寄りがひとりで測定するのには、向いていないかもしれませんね。
オムロンMC-510けんおんくんミミ
オムロンのけんおんくんミミMC-510なら、難しい耳での測定も、正しく鼓膜の温度を計測してくれるぴったりセンシング機能がついているので安心です。
シチズン耳・額式体温計CTD711
シチズンのCTD711は、耳だけでなくおでこ(額)でも測定することが可能な体温計です。どちらも約1秒で計測終了なので、ピピピが聞こえない高齢者にも便利ですね。
ただ、耳と額モードに切り替えたり測定前にスイッチを押す必要があるので、ひとりではわからない場合もありますので、ご家族が測ってあげると良いと思います。
耳の聞こえをチェックしてみよう!
自分や高齢者がどのくらいの高音だと聞こえなくなるのかが測定できるサイトがあります。パナソニックの補聴器のページなのですが、一度チャレンジしてみて下さい!
>>聞こえのかんたんチェック
ほぼ日などでおなじみのコピーライター糸井重里さんも、体温計のお知らせ音が聞こえないことを嘆いていました。
年寄りは「体温計」のお知らせ音が聞こえないのですじゃ。わしのような老人たちにも音の聞こえる体温計を発売してくれんかのう。
— 糸井 重里 (@itoi_shigesato) September 1, 2015
私もいずれは聞こえなくなるだろうな…と言うのは予測できるので、今のうちに使いやすい振動式を買いたいと思っています。
まとめ
体温計のピピピが聞こえない高齢者には
- 音の大きな体温計
- メロディー音の体温計
- 振動タイプの体温計
- 耳・おでこタイプの体温計
のいずれかを選ぶとストレスがありませんね!
今後、聴力が衰えていくご老人には、本人でもわかりやすい振動タイプがおすすめです。
最近の体温計は画面の文字も大きく、バックライトで数字が見やすいのでお年寄りにも見やすくて便利ですよ。
しかも短時間で測定が終わるものが大半ですので、長い時間待つ必要もありません。
毎日のように体温測定する機会が増えている今、少しでも使いやすいものを選ぶようにしたいですね。
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